「ぼくのおとなつやすみ。」~高知の人と食を巡る旅~ vol.5


3日目 その3

 

須崎を出てひたすら北上。
愛媛県との県境も近い仁淀川町を目指します。

日本一の清流仁淀川。
最後の清流として四万十川は全国的にも有名ですが実は
仁淀川のほうが水質日本一に何年も連続で選ばれています。
仁淀ブルーと呼ばれる水の色で近年少しづつ知名度も上がって来てますね。

途中、山道に入って来ても道幅も広く快適なドライブ。
曇ってるとはいえ仁淀ブルーの片鱗も見えて来ていい感じです。

この趣のある橋を渡ると沢渡地区です。
沢渡は奇麗なとこですよ〜と聞いてましたが確かに素晴らしい。

 

曇ってるのが残念ですが、それはそれで雰囲気があります。

写真右上の民家の更に上に位置する沢渡茶の茶農家岸本憲明君宅にお邪魔しました。

車一台分の車幅のガードレールの無い山道はなかなかのスリル。
山の斜面は下から見るよりかなりの急勾配です。
いかにも「谷」と呼ぶにふさわしいところですね。

せっかくなので山の上から撮ったきれいな写真を拝借。

良い写真ですね〜。
でも目視だとこれに近い感じです。

この辺りは高知県とは言え、冬場には雪に包まれる事もある地域。
秋冬にも来てみたいですね。
写真以上に奇麗に見えるときも多々あるのでしょう。

 

岸本君とは去年偶然室戸で会ったことがあり、今回2度目の対面。

そのときから来てみたかったのです。

 

 

岸本君は積極的に商品開発にも取り組み、異業種とのコラボ商品等興味深いものが
色々あります。

かつては高知県随一のお茶の生産量を誇った沢渡地区も近年過疎化が進み後継者不足から放棄茶園が増えて行く状況だったそうです。

その状況を見かねてなんとかしたい、この風景を、この地区を守りたいと祖父母の跡を継いで高知市内から移り住み、専業農家になったそうです。

詳しくは「沢渡茶」で岸本君のブログを見てください。

感動ものですよ。

 

商品の説明を聞きながらお茶とお菓子をごちそうになりました。

 

 

 

 

「みず出し緑茶」

お茶の香りが強く透き通った味です。

 

 

 

 

「香ル茶」

渋みが少ない紅茶。砂糖なしでも美味しく飲めます。
昔流行った「JAVA TEA」に近い感じ。

 

海外でも今日本の紅茶が注目され始めてるらしく、全国地紅茶サミットなるものも
毎年開催されてるようです。

CMでウーロン茶のことはやってますが、紅茶も同じく簡単に言うと発酵方法の違いで葉は同じなのです。

 

 

 

「沢渡の茶大福」

餡の中にも煎茶葉が入ってます。まぶしてあるのは抹茶では無く煎茶粉。
これいいです。特に煎茶粉が気に入りました。

粉にしたのもが抹茶って訳ではないのです。
抹茶は生育時に日光を制限し(そのほうが葉の甘み強くなる)煎茶はしないので
その分カテキンが多く含まれます。(抹茶のほうが手がかかり粉末にする方法も
違ったりするのですが)

この辺も興味がある方は調べてみてください。
今はすぐなんでも調べられるのでグルグル先生に丸投げです。

 

煎茶粉や香ル紅茶等購入させてもらい、ちょっと茶畑を見学させてもらいました。

 

 

 

キレイな茶葉ですね。

この環境で作られたお茶ならまず間違いないだろうなと納得してしまいました。

岸本君、お母さん。お忙しい中ありがとうございました!
ごちそうさまでした。またゆっくり遊びに来ます。
沢渡にかつての賑わいが戻る日も遠くないのかもしれませんね。

 

次は四国カルストを経由して今日の宿泊地、梼原に向かいます。

 

FM高知の矢野氏とはここでお別れ。

早朝から一日同行していただきありがとうございました!

朝早かったから眠いよね。わかります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ごめん。この写真しかなかった・・

 

後日、この時の出会いが縁で岸本君が矢野氏の担当する放送に出演することが
決まりました。
この日の午前中も地元テレビの取材があり、今や様々なメディアに引っぱりだこの
岸本君なので遅かれ早かれ出演することになったとは思いますが、
あえてこの時の出会いが縁でと強く言っておきます。

さて日が暮れる前に梼原に着かなくては。

 

続く。