日別アーカイブ: 2015年9月3日

「ぼくのおとなつやすみ。」~高知の人と食を巡る旅~ vol.1

夏休みをいただいて高知に帰って来ました。

現地から随時報告をと思ってましたが、、予想してた以上のハードスケジュールと
山間部では全く携帯の電波が通じない状況だったので現地報告は断念しました・・

という事で後日報告として徐々にアップして行こうと思います。

16日の仕事終わりに出発しようとしましたが、外はゲリラ豪雨・・
雨脚が弱くなるのを見計らって出発。

途中前が見えないくらいの大雨もありましたが無事高知に到着。
あまり休憩を取らないので大体10時間ぐらいで着きます。

実家の前の天然ハーブガーデン?
単なる草っ原ですが色々元気に育ってます。

休む間もなく早速職場見学一件目の室戸海洋深層水(株)にお邪魔しました。
台風で有名な室戸岬にあります。

人の身体の源でもある塩にはやはりこだわりたいところです。
高知には他にも良い天日塩を作っているところがたくさんありますがここの塩を愛用しています。

地元というのももちろんですが他の塩と差別化出来るのはやはり原料となる海水です。室戸は日本で初めての海洋深層水の取水地で(世界で3番目)300mほどの深海から汲み上げた(深ければどこでも良いと言う訳でもないようです。)一度も日光に当たっていない海洋深層水は清浄かつミネラルに富んでいるそうです。
まだまだ未知の部分が多くあるのでこれから徐々に解明されて行くのだと思います。

普通の海水に比べ魚の成長が早いとか野菜が美味しく育つという話は良く聞きますね。気になる方はちょっと海洋深層水で調べてみてください。なかなか興味深いですよ。

まずは天日塩の工房に特別に入室させていただきました。
ここで太陽の力だけで塩を結晶化させて行きます。
時間のかかる作業ですね。

天日塩の結晶です。奇麗ですね〜。神秘的です。
じっくり時間をかけて格別な塩が出来るんですね〜値段も格別ですが(笑)
この天日塩をカツオの塩タタキや土佐あか牛等に使ってます。
この天日塩の美味しさを知ってる方もいらっしゃいますよね。

こちらは釜炊き。釜炊きの行程も見学させてもらいました。
釜炊きのほうは若干辛みが強くなりますね。用途によって使いわけています。
不二家やカルビー、日清等大手メーカーさんもよく使っています。
不純物が無いので真っ白な塩ですね。

案内してくれた工場長の小松さんと河野君。
二人ともこっちが恐縮してしまうぐらい生真面目で実直な方でした。
忙しい中ありがとうございました!

  

ちょっとシュールなこの写真はポーズを決めてる訳ではありません。
にがりを最後に目視で異物や不純物が入っていないかを確認中のお姉様方です。
写真を撮らせてって言うと「いや〜恥ずかしい〜」と言うので
「マスクしてるから大丈夫ですよ〜、でもマスクは絶対外さないでね〜」と
言っときました。
第二次にがりブームらしく生産が追いつかないぐらい売れているそうです。

ここの海洋深層水は逆浸透膜を通して塩分濃度を9%に上げるのと同時に硫酸カルシウムを取り除く方法で特許を取得しているそうです。

いやいや楽しかったです。
これからも美味しい塩をお願いしますね。
また遊びに来ます!

車で5分ほど行くと室戸岬の先っちょです。

高知の名士シリーズ。まずは中岡慎太郎です。
坂本龍馬がいるのでどうしても陰が薄くなるのですがこの頃の土佐には何故そんなに多く?と思うぐらい名士がいます。実際自分も地元とはいえ龍馬と比べるとなぁと思っていたのですが高知県人のバイブル司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読んだ後は実は龍馬より慎太郎のほうが凄かったんじゃないかなと思わされるぐらいの切れ者だったようです。(もちろんフィクション入りですが)
桂浜の龍馬と向き合って立ってるという話を子供の頃に聞きましたがどうなんでしょ?

この室戸岬一帯は世界ジオパークに認定され地元では静かに盛上がってるようです。子供の頃から普通にあったものなのでなんとも思ってなかったですが大人になって久しぶりにじっくり散歩してみるとけっこう面白い。

天然記念物の「あこうの木」。別名たこの木(笑)
神々しいかつ不気味です。
大人がそばに立つとこの写真の1/3ぐらいの大木です。
今にも動き出しそうですね。

幹や枝も凄いですが根っこも凄いです。
ほら。

足に絡み付いて来るタイプの奴です。
写真だけ見ると山奥の森の中のようですが波打ち際から10数メートルの所に生えてます。

太古の大規模な地殻変動により地層が縦になった奇岩と言われる大きな岩が点在しています。

傍らに生えているのが浜アザミです。
「高知の日」でも紹介しましたが美味しいですよねぇ。
このトゲに何回刺されたことか。

この近くには弘法大師空海が悟りを開いたと言われる
御厨人窟(みくろど)もあります。
今回は工事中で入れなかったので正月に来た時の写真を。

この洞窟の内側から空と海が見えるので空海と改名したとか。
内側から見ると何かの形に見えますね。
ここから昇る朝日を見て悟りを開いたと言われています。ピカッ

最初からこんなに長くなっていいのかなと思いつつ2日目に続きます。